ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』。
1969年に発売されて、全世界で1200万枚以上売れた伝説のアルバムです。
4人が左から右に横断歩道を渡るジャケット写真は、レコードジャケット史上最も有名なものの一つであるといわれています。
アビイ・ロード 逆向きレア写真
このジャケットの逆向き、4人が右から左に横断歩道を渡るヴァージョンのレア写真が存在し、2012年にオークションで200万円で落札されています。
撮影の際メンバーは横断歩道を6往復したそうですが、その内の1枚です。
『アビイ・ロード』ジャケット写真 撮影裏話
もともとはエヴェレストの麓での撮影を予定していたそうですが、ポールの「ヒマラヤまで行くのはごめんだ。すぐそこで撮影しちゃえばいいじゃん」的な発言で、EMIスタジオの前の横断歩道での撮影になったそうです。
ジャケットの背景にパトカーが写っているのは、撮影中に警察が交通規制に協力してくれていた為です。
初回プレス盤限定の「レフト・アップル」
アビイ・ロードのイギリスの初回プレス盤は、表裏ともジャケット写真がそれ以降のものより若干大きく印刷されています。
その為、裏ジャケットのクレジットの文字よりアップル・レコードのロゴマークの青リンゴが少し左にずれて印刷されています。
コレクターの間ではこのジャケットは「レフト・アップル」と呼ばれ、プレミアが付いています。
ごまメモ
UKオリジナルのファーストプレス盤はレフト・アップルの他にも、最終曲「Her Majesty」が隠しトラック扱いになっています。(B面のレーベルにクレジットが無い)
日本盤では、ジャケットの裏に記された「サムシング」と「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の曲順が長年入れ替わったままでした。
ポール・マッカートニー死亡説
アビイ・ロードの都市伝説として有名なのが「ポール・マッカートニー死亡説」です。
ポール・マッカートニー死亡説とは?
ポールは実はもう3年近くも前に事故で亡くなっていて、以降のジャケットに映っているのは替え玉である。残りの3人は、替え玉をポールに仕立て上げながらなんとか活動を続けてきたが、いろいろなところで少しずつ秘密をファンに暴露している・・・。
という、一時期は国際的な現象ともなった噂話です。
もちろん、現在もご存命なのでガセネタなのですが、死亡説の根拠がなんとも意味深でリアルなんですよね。
他のアルバムやツアー関連にも様々な説がありましたが、アビイ・ロードの説が一番有名です。
アビイ・ロードのポール死亡説の噂の元
- このアルバムのジャケットは、ビートルズの4人が横断歩道を渡っている写真。4人の中でただ1人、ポールだけが裸足で歩いているが、裸足は死者を意味する。
- 同じくジャケット写真には、ナンバープレートが「28IF」のフォルクスワーゲンのビートルが映っている。もしポールが生きていたら28歳(「28」「IF」)という意味。
- ポールは左利きなのだが、ジャケット写真では右手にタバコを持っている。
- ビートルズのメンバーは4人なのに、収録曲『カム・トゥゲザー』の歌詞は、"one and one and one is three"。
- 白いスーツで長髪にひげを蓄えたジョンは「神父」、黒いスーツを着たリンゴは「葬儀屋」、スーツ姿で裸足のポールは「死体」、デニムシャツにジーンズ姿のジョージは「墓堀人」。
- 裏ジャケットの「BEATLES」の「S」にひびが入っている。
ごまメモ
ちなみに「28IF」のフォルクスワーゲンは1980年代に行われたサザビーズのオークションで、当時の相場では異例の高価格である5000ポンドで落札されました。