水野英子の『星のたてごと』です。
全3巻、全部初版&帯付きでGETできましたぁ~!!
しかも超~状態が良いっす!
帯もパリッパリで半世紀前(1968年初版)の物とはとても思えない程の美品・・・。
何気に、サンコミでは初の帯付きGETだったりして。
完全初版なので、カラー口絵もちゃんと付いてます。
オークションでGETしたのですが、最初は高すぎて迷っていたところ値下げされたので、いざ入札となったらライバル続出・・・。
最終的には値下げ前と同値での落札となりました。
いや~、オークションってのは競争心をうまく利用した良く出来たシステムですよね~。
まぁ、実物を手にしたらやっぱり落札してよかった!と思える品物でございました。
やはり、超美品に関しては多少値が張ってもGETしておくべき、というMYポリシーは間違っていなかったと思われまする。
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少女漫画の”不朽の名作” 星のたてごと
ごまはレア本を所有していることに満足感を覚えるタイプで、持ってても読まない本も多いのですが、星のたてごとは絶賛している方が沢山いらっしゃるので読んでみたところ・・・
びっくりしました。
色んな意味でのクオリティの高さに。
とにかく壮大。で、深く濃い。内容の密度がハンパない。
このダイナミックストーリーが、よく全3巻で収まったと思う程です。
設定や展開が複雑なのに、ちゃんとつながってるし上手くまとまってるから、凄いスピード感で物語が進んでいく中で、違和感を感じることなく一気に読み終えてしまいました。
絵柄も、初期に手塚治虫に影響を受けていたであろう頃の手探りな感じで洗練される前のものですが、全然気にならない程にストーリーが良く出来ています。
てか、洗練されてないどいえど、構図や描き込みには既に才能がはっきり表れてます。
女性によって描かれた初めての少女漫画
この作品は、コトバンクによると、” 初めて女性の手によって描かれた少女漫画 ” らしいです。
確かにサンコミでは、女性第一号が水野英子の『星のたてごと』ですね。
そでの紹介文でも「女流作家」推しが強いのはそのせいでしょうか。
さすがトキワ荘の紅一点です。
少女漫画界の大御所達が、憧れの漫画家として水野英子を挙げる理由が分かった気がします。
コレはリアルタイムで読んでいたらさぞかし影響を受けることでしょう。
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星のたてごと あらすじ
世界の人々の運命をつかさどる大神プレアデスの娘リンダは、戦場で死んだ若い騎士を愛し、生命の宿る黄金の指輪を渡して復活させてしまいます。
父・大神の怒りをかったリンダは、黄金の指輪を取り戻すために地上に転生させられました。
伯爵シャロットの娘として、人間の世界に生まれ変わったリンダは、指輪の力で地上に復活することのできた騎士に出会います。
しかし、皮肉なことにその騎士は、敵対する隣国ザロモン国の王子に転生していたのでした。
騎士の名前はユリウス。
再会した二人は深く愛し合います。
ユリウスから指輪をとりもどすことは命を奪うことになるので、リンダは苦悩します。
そんな中、両国の争いは次第に激しくなっていき、二人は過酷な運命と様々な困難にまきこまれていくのでした。
後半の一部は連載時に代筆されていた
3巻のあとがきによると、水野先生は「少女クラブ」連載時に、2ヶ月ほど目を悪くされて代作をしてもらったそうです。
3巻の41ページから70ページの30ページ分だそうで、単行本化にあたり後からご本人が描き直した為、絵が微妙に違うとのことです。
確かにいわれてみれば、その部分は後期の絵柄に近いのが分かります。
でも、そこの違いより、1巻の最初の方と後半の違いの方が激しいような気がするような・・・。
星のたてごと 刊行詳細
連載は、「少女クラブ」の1960年1月号から1962年9月号まで掲載されました。
単行本は、サンコミックスで1968年(1巻/1月16日・2巻/2月25日・3巻/6月29日)に初版が刊行されました。
3巻の巻末には『ルル』が同時収録されています。
星のたてごと 復刊情報
- 朝日ソノラマ サンスペシャルコミックス
1992年3月30日発売/全1巻 - 講談社 講談社漫画文庫
2002年5月1日発売/全2巻