西谷祥子の『レモンとサクランボ』です。
ビニカバ&帯付きです!
『マリイ・ルウ』と並ぶ、西谷祥子の代表作のひとつです。
これまではハイスクールなど外国を舞台にした作品が多く描かれていましたが、『レモンとサクランボ』は日本の高校が舞台なっていて、学園もの分野を拓いたといえる作品です。
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レモンとサクランボ あらすじ
高校の入学式の日、礼子は電車の中で不良にからまれているさくらと出会い、礼子の姉とイケメン男子の峰がさくらを助けます。
礼子とさくらは同じ高校で同じ1年B組になり、峰も同じクラスでした。
1年B組には、たくさんの個性的な生徒と厳しいけど頼りがいのある担任の先生がいて、楽しい高校生活が送れそうだと礼子は期待に胸を躍らせます。
さくらの家に遊びに行った礼子はさくらの兄の圭一と会って「あなたはレモンのような人だ。さくらはサクランボだな」と言われます。
おせっかいだけどさっぱりしたレモンような性格の礼子、きゃしゃで可憐なかわいらしいサクランボのようなさくら。
見た目も性格も正反対の2人を中心に、1年B組の生徒全員が繰り広げる青春学園ドラマです。
峰が実は過去に事件を起こしてて生徒会で問題になったり、さくらに兄と会うなと言われて礼子がムカついてケンカしたり、テストは学年トップの新田が体育を必ず休む理由が義手だったり・・・。なんと、圭一を好きだった由里子が自殺して圭一も死んじゃったり・・・。
ちょっとビックリするような過激な展開もありますが、それをクラスメイト全員でのりこえていく学園モノの元祖的作品です。
284ページの大ボリューム!!
この本を見てまず驚いたのが、なんといっても「厚さ」です。
明らかに他のタイトルと厚みが違います。
背表紙のタイトルが太目に描かれているにも関わらず余白ができてしまってます。
後にも先にもここまでボリューミーなマーガレットコミックスは出ないでしょう。
レモンとサクランボ 収録詳細
連載は、週刊マーガレットの1966年21号から41号まで掲載されました。
単行本は、マーガレットコミックスで1968年3月31日に初版が刊行されました。
総集編が、別冊マーガレットの1967年9月号から11月号に掲載されています。
レモンとサクランボ 復刊情報
1998年1月25日に集英社の創美社コミックスから復刻版が刊行されています。
また、2004年5月14日に「西谷祥子傑作選3」として、白泉社より白泉社文庫でも復刻版が刊行されています。