『幽幻道士』と『来来!キョンシーズ』。
80年代後半に一大旋風を巻き起こしたキョンシーシリーズです。
テンテン・スイカ頭・チビクロ・トンボ・ベビーキョンシーなど、子役達がみんな魅力的なキャラクターでかわいくて大ブームになりましたね。
特に、みんなのアイドルだった美少女道士テンテンの可愛らしさは神懸かってました!
当時、ごまもお札の書き方とか覚えたり、キョンシーシリーズの本とか持ってました。
今、その本にすごいプレミアが付いているので、とっておかなかったことをメチャクチャ後悔しています。
なんと、キョンシーシリーズは今年(2017年)で30周年だそうです!!
後半で詳しくご紹介していますが、幽幻道士&来来!キョンシーズの30周年を記念して、撮影風景や来日時の様子を記録した映像特典や実寸お札などの封入特典がついたコンプリート・ブルーレイ・ボックスが発売されました。
『幽幻道士』と『来来!キョンシーズ』の違いは何?
どちらも、香港映画『霊幻道士』を元にして誕生した亜流キョンシー作品です。
中国古来の伝承に登場する妖怪「キョンシー」を物語の中心にして、特殊効果とカンフーアクションを織り交ぜたコミカルなホラー作品で「キョンシーホラー」と呼ばれるジャンルのうちのひとつです。
幽幻道士
テンテン達が活躍する『幽幻道士』は、もとは『霊幻道士』をパクッたものでしたが、登場人物のキャラクターや作品の世界観が日本の子供達に大ウケして、本家を凌ぐ人気で映画は大ヒットし、一気にキョンシーブームが巻き起こりました。
『幽幻道士』は映画シリーズで、日本では1987年1月12日にTBS「月曜ロードショー」で第一弾『幽幻道士 キョンシーズ』がテレビ放映され、23.7%の高視聴率を記録しました。
続くパート2と、その勢いに乗りほぼ同時に製作されたパート3と4はいずれも大ヒットし、更にキョンシー人気に拍車がかかりました。
幽幻道士シリーズに登場するキョンシー
- 親方キョンシー
- 道士キョンシー
- フルメタルキョンシー
幻のキョンシー映画 『新・幽幻道士 立体奇兵』
原題は『立體奇兵』で、立体3D映画として製作され、劇場で配布される3Dスコープを用いて鑑賞する事により、該当シーンで映像が飛び出す仕組みとなっていたために題名もそれに沿った形となっています。
当初は幽幻道士シリーズの5作目としてナンバリングされる予定で、TBSが日本語吹き替え版を用意していましたが、放映の機会が無かったために長らくお蔵入りの未公開作品となっていました。
劇場・TVともに未公開だった為、日本では幻のキョンシー映画と言われていましたが、2005年に発売されたDVDにはじめて収録されました。
ごまメモ
ヒロインがテンテンからチェンチェンに交代していたり、長三道士の装束が変わっているなど、一部設定が異なります。
来来!キョンシーズ
本編の『幽幻道士』シリーズの日本での人気を受け、TBSが出資して台湾で製作されたテレビドラマが『来来!キョンシーズ』です。
1988年に、TBS系で木曜19時半から全10回で放送されました。
30分番組にも関わらず、平均視聴率は15%だったそうで、当時いかに人気があったかが分かります。
チビクロに家族がいることや、トンボとスイカ頭が同時にいるなど、映画版とは微妙に設定やキャラクターが違うところもあります。
一応こちらはスピンオフ作品なのですが、連続ドラマだったせいか、ごまは幽幻よりも来来の方が強く印象に残ってます。
ごまメモ
「日本で企画・製作 ⇒ 台湾で撮影 ⇒ 日本で放送」という流れで、最初から日本のみでの放映を目的に製作された為、『来来!キョンシーズ』には中国語版は無く、日本語ヴァージョンしか存在しません。
来来!キョンシーズに登場するキョンシー
- キングキョンシー
- カゲカゲ山のキョンシー
- 海賊キョンシー
- バンボロキョンシー
- グレードバンボロキョンシー
主題歌『キョンシー!!!』
エンディングで流れてた「後ろの正面だぁれぇ~♪」のキョンシーの歌です。
秋山絵美さんが歌っています。
作詞は松本隆で作曲は細野晴臣だそうで、意外にも製作陣が豪華ですね。
現在は絶版で入手困難なプレミア品です。
霊幻少女 帰ってきたテンテン
1992年に製作されたシリーズ最終作です。
原題は『霊幻少女』で、なぜか最後に「幽幻」ではなく本家の「霊幻」がタイトルに使われてしまっています。
主要キャラクターはテンテン・トンボ・金おじいさんのみ登場し、従来の作品よりも『来来!キョンシーズ』を意識した内容となっています。
魔界から蘇った最強最悪の魔教主クマラを倒すため、金おじいさん・テンテン・トンボが立ち上がるストーリーなのですが、コミカル要素が強かった今までのシリーズとは異なり、ハードな内容で悲劇的な結末となっております。
続編が期待される終わり方でしたが、製作会社の倒産により続きが製作されることありませんでした。
ごまメモ
1994年に松竹ビデオから日本語吹き替え版のVHSが発売されましたが、主要キャラの担当声優が刷新されています。
テンテンとスイカ頭は実の兄妹
有名かもしれませんが、テンテン役の劉致妤(リュウ・ツーイー/現・シャドウ・リュウ)と、スイカ頭役の劉至翰(リュウ・ツーハン/現・ジョニー・リュウ)は実の兄妹です。
お兄ちゃんがオーディションを受けに行ったら、ついてきた妹が主役に抜擢されたとか。
テンテンのあの可愛さなら納得ですね。
キョンシーシリーズでは三枚目キャラだったスイカ頭ですが、実はイケメン俳優なんです。
カッコよくなりましたよね。
ごまメモ
ちなみに、「テンテン」というのは10月10日に生まれたからという説が定着していますが、これは日本が後からつけた設定で、原語では恬恬(ティエンティエン)だそうです。甘いという意味の恬(ティエン)と発音が一緒で「キャンディーのように甘いから」という解釈が正しいそう。
幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリート・ブルーレイ・ボックス(デジタルリマスター版)発売!
キョンシーシリーズ30周年を記念して、幽幻道士と来来!キョンシーズがデジタルリマスター版で完全復活しました!
2017年8月23日に豪華パッケージ仕様のBD-BOXが発売されました。
今回、豪華俳優陣によるハチャメチャなアドリブ満載吹替えバージョンを純粋に楽しめる『幽幻道士』TBS放送版の字幕ON/OFF機能が初めて追加されています。
コンプリートBD-BOX ディスク収録内容
- DISC①「幽幻道士(キョンシーズ)」(1987年9月21日TBS放映バージョン)
- DISC②「幽幻道士(キョンシーズ)2」
- DISC③「幽幻道士(キョンシーズ)3」
- DISC④「幽幻道士(キョンシーズ)4」
- DISC⑤「新・幽幻道士(キョンシーズ)立体奇兵」
- DISC⑥ 第一巻∥がんばれ!テンテンの巻
1話:幽幻道士登場!/2話:真昼のベビーキョンシー/3話:地獄のキングキョンシー - DISC⑦ 第二巻∥狂暴殺人キョンシーの巻
4話:霊魂“フィフィー”登場/5話:チビクロ・キョンシーか?/6話:戦え!テンテン・道士軍団! - DISC⑧ 第三巻∥悪漢コウモリ道士の巻
7話:悪漢コウモリ道士出現!8話:テンテンたちと海賊キョンシーたちの友情!?/9話:仙人・ジジ助現わる!/10話:幽幻道士たちの旅立ち
DISC①~⑤は『幽幻道士』シリーズ。DISC⑥~⑧は『来来!キョンシーズ』のTVシリーズ全10話です。
コンプリートBD-BOX 特典内容
『幽幻道士』映像特典
- 幽幻道士(キョンシーズ)大映ビデオ版本編映像
- 撮影風景紹介/来日映像
- 台湾撮影所ビックリ訪問記
- 30周年記念予告篇
『来来!キョンシーズ』映像特典
- 道士の秘密技大図鑑
コンプリートBD-BOX 封入特典
- 八卦鏡
- 実寸大お札
- お札型付箋
- キョンシーズ大図鑑
初回生産限定特典として「法術バッグ」が付いています。(限定1000ボックス)
DVDとの違い
DVDは、幽幻道士と来来キョンシーズが別BOXで2005年に発売されています。
収録内容は、幽幻5話と来来10話でブルーレイと同じです。
違う点は特典内容と、デジタルリマスター版かどうかだと思います。
幽幻道士DVD-BOX 特典
当時テレビ放映されたおまけ映像が収録されています。
- TV版オープニング映像収録
- 撮影風景紹介収録
- 来日映像収録
- 台湾撮影所ビックリ訪問記収録
- 音声特典:「幽幻道士(キョンシーズ)」日本語吹替音声
- 封入特典:お札5枚セット・めんこ12枚セット・キャラクターマップ
来来!キョンシーズDVD-BOX 特典
- テンテンことシャドウ・リュウ全話オーディオコメンタリー
- 道士の秘密技大図鑑
- 予告編映像
- スタッフ&キャスト紹介
- 封入特典:復刻版お札シール6枚セット
まとめ
大人になって改めて観てみると、ホラー&コメディ&アクションの異色組合せの中に、人間ドラマ有り、テーマ有りで意外にも哲学的(?)なので、子供の頃とは違った楽しみ方もできて、懐かしさと合わせてWで得した気分です。
ごまは元々DVDを持っていて、そちらの紹介をしようと思い色々検索していたら、今年ブルーレイBOXが出ていたことを知りました。
コレクター気質で両方欲しくなってしまいますが、内容はほぼ同じなのでとりあえず我慢。
同じくDVDを持っている方で、グッズ重視の方は特典が違うのでブルーレイもGETしちゃいましょう!
どちらも持っていなくて迷っている方は、映像重視ならブルーレイ、こだわりのない方は特典内容でDVDかBDか選んでよろしいかと思います。