忠津陽子の『バイバイB・Fどの!』です。
初期のマーガレットコミックスの中には、花とゆめコミックスで復刊されたタイトルが何点かあります。
この『バイバイB・Fどの!』もその内のひとつです。
どちらかというと花ゆめ版の方がモノが少なく珍しい為、マーガレット版よりも若干高いプレミアが付いています。
この頃の花とゆめコミックスはコーティングなしの紙カバーの為、非常に痛みやすく状態の良い物はあまり出回っていないのですが、比較的キレイな状態でGET出来ました!
マーガレットコミックス版はビニカバ付き初版です♪
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バイバイB・Fどの! あらすじ
主人公・ボニーの姉のマリリンは美しくてモテモテのプレイガール。
婚約者のトニーがいるのに、他の男の子達と遊びまくっていて、あげくの果てにボニーのボーイフレンドのニックまで誘惑してしまいます。
ある日、ボニーは学校へ行く途中に車に泥をはねられてしまい、運転していた男と口論になります。
友人のデラに誘われてサーキットの見学へ行ったボニーでしたが、そこのサーキットの花形で「エース」と呼ばれる人気者は、あの泥をはねた車の運転手でした。
エースにジャジャ馬と言われて怒ったボニーは、もう男の子なんかどうでもいいと思ってしまいます。
ある日、マリリンの婚約者であるトニーが帰ってくるとの知らせが届き、ボーイフレンドが大勢いることを知られたくないマリリンは焦ってボニーに泣きつきます。
マリリンが結婚していなくなればもう悩まされることがないと思ったボニーは、ボーイフレンド達の整理に協力することになり、マリリンのボーイフレンド全員に絶縁状を送りつけました。
これで片付くと思いましたが、なんと3人もあきらめないボーイフレンドがいました。
ボニーは街で偶然エースに再会し、エースがマリリンと同じ大学だったことを思い出し、3人の情報を聞き出します。
1人目のモリ・ウェリノは猫アレルギーだったので、猫を利用してマリリンをあきらめさせることに成功します。
2人目のビル・ロッジには、両親を反対させたり、マリリンが実は凶暴だという風に見せかけたりして、自分から逃げるように仕向けます。
3人目のレイ・ブラントは、エースからの情報だと体が弱くとりえのないつまらない男だというので、何もしなくてもマリリンに振り回されれば勝手にへたばってくれると思い、ボニーは何もしませんでした。
最近ボニーとエースが親しくしているのが気にくわなかったデラが、ある現場をボニーに見せます。
それはマリリンとエースのデート現場でした。
なんとエースの本名はレイ・ブラントだったのです。
ボニーの思惑を知っていたエースは簡単にあきらめてはくれませんでした。
そんな時、トニーが帰ってきて結婚の準備をはじめようとしますが、マリリンにフラれたボーイフレンド達が腹いせにマリリンの本性をトニーに暴露してしまいます。
最初は信じられなかったトニーでしたが、エースが乗り込んできて恋人宣言をしてしまった為にマリリンの元を離れていきます。
マリリンもトニーも本当はお互いが一番大切な存在だった為、二人とも後悔します。
そこで、トニーはエースと決闘することになります。
本来かなり強いはずのエースでしたが、決闘ではあっさりと負けてしまい、トニーとマリリンはめでたくヨリを戻します。
エースはマリリンの為にわざと負けて身を引いたと思ったボニーでしたが、実はエースが好きなのは元々ボニーだったのです。
本当の気持ちを知ったボニーはエースと付き合うことになりました。
まわりからは色気のないカップルと言われながらも、楽しそうなボニーとエースの姿がありました。
バイバイB・Fどの! 収録詳細
連載は、週刊マーガレットの1969年47号から52号まで掲載されました。
単行本は、マーガレットコミックスで1971年5月20日に初版が刊行されました。
花とゆめコミックスの初版は1975年8月10日に刊行されました。
両レーベルとも、巻末に『ウェスターの恋人』と『キャシーの初恋』が収録されています。