上原きみこの『カプリの真珠』です。
全4巻、初版でGETしました。
上原きみこ作品では唯一、スタジオシップのポケットコミックスから刊行されています。
割とマイナーレーベルのポケットコミックスですが、この『カプリの真珠』はちょくちょくヤフオクに出てきて、初版・美本の時も結構あったので何度か入札チャレンジしましたが、なぜかいつも落札出来ずにいたタイトルです。
やっと手に入れることが出来ました!
が、思ったよりも状態は良くなかったです・・・。
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カプリの真珠 あらすじ
舞台は、「青の洞窟」で有名なカプリ島。
ホテル王の大財閥シェル家の一人娘であるシンシアは、ローマからカプリ島へやってきます。
お嬢様なのにおてんばで明るいシンシアは、学園一のハンサムで馬術部のチーフであるロメオと恋に堕ちます。
やがて二人は結婚を誓うまでに愛し合います。
シンシアとロメオは、カプリの海で採れた真珠をエンゲージリングにすると約束しましたが、身分違いのロメオを嫌うシンシアの母親は二人を引き裂こうとします。
シンシアの父親が、二人の結婚を許す為に出した条件は、昔恋人と駆け落ちして行方不明の姉・キャロルを探しだして後継ぎとして連れ戻すことでした。
母親は、キャロルと同じことにならないよう、シンシアには良家の子息と結婚させる為に貴族出身のアシュレーを無理矢理シンシアの家庭教師に迎えます。
自分に姉がいることを知ったシンシアは、ロミオとの愛を貫く為に10年前に家出した姉を探す旅に出ます。
しかし、旅にはアシュレーが強引についてきてしまいました。
シンシアはナポリでアシュレーから逃げ出し、以前にカプリで知り合ったサーカス団の一団と偶然出会い、一座に加えてもらいます。
そこで、以前暴れ馬からシンシアを助けてくれた親切なシンクレア母子と親しくなります。
一方、ロメオは、シェル家のメイドからシンシアとアシュレーは婚約旅行に出かけたと言われ、不安になりますが、真実を確かめる為、二人の後を追って旅に出ます。
アシュレーはサーカスにいるシンシアを捜し出し、姉のキャロルを見つけたことを知らせます。
10年ぶりに再会したキャロルとシンシアでしたが、キャロルはシェル家には戻らないと冷たく告げました。
姉を連れて帰らなければ、ロメオと一緒になれないシンシアは絶望します。
しかし、サーカスにいるシンクレアによって、そのキャロルはアシュレーから頼まれたニセ物だったことが判明します。
シンクレアは、本当のキャロルは10年前に自殺したとシンシアに告げました。
今度こそ、ロメオを諦めなければならないと覚悟したシンシアでしたが、そんな時、シンシアを追って来たロメオと遭遇します。
ロメオと結ばれることが出来ないシンシアは、わざと冷たい態度を取ってロメオを避け続けます。
サーカス団と行動を共にしながら、ロメオはシンクレアの秘密に気が付きます。
実はシンクレアこそが・・・。
カプリの真珠 収録詳細
連載は、週刊少女コミック1972年4月2日号から1972年10月22日号に掲載されました。
単行本は、ポケットコミックスで1977年5月30日に1巻の初版が刊行されました。
カプリの真珠 復刊情報
2002年5月10日に講談社漫画文庫より、全2巻で復刊されています。
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