ピカチュウのしっぽの先は黒かったのか?!
ファンタのゴールデンアップルは果たして存在したのか?!
名作・タイタニックでジャックが海の底へ沈んでいくシーン。実際はローズが自らジャックの手を振り解くのですが、何故か多くの人々がこのシーンはジャックから手を離したと記憶しているという不思議な現象が存在します。
自分もその記憶がある!と思った方は、もしかしたらパラレルワールド(平行世界)を経験しているのかもしれません。
今回はそんな摩訶不思議な現象『マンデラエフェクト(マンデラ効果)』について徹底検証してみたいと思います。
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マンデラエフェクトとは
マンデラエフェクトとは、大勢の人々が事実と異なる記憶を共有している現象、及びその原因を超常現象や陰謀論として解釈する都市伝説の総称です。
2010年、当時存命中だった南アフリカの指導者「ネルソン・マンデラ」について、1980年代に獄中死していたというあり得ない記憶を持つ人が大勢現れたことに由来しています。
主にサブカルチャーに関するインターネットコミュニティで使用されるもので、用語と概念は学術的に扱われるものではありません。
ネット上では様々な原因が空想的仮説として噂されていて、決定的な定説は確率されていませんが、パラレルワールド間の移動を体験したことによるものとする疑似科学的な俗説が主流となっています。
その一方で、この現象は人間の記憶の不確かさによる虚偽記憶に過ぎないとの主張も多く見られます。
マンデラエフェクトはほとんどが日常の些細なものであり、これが個人の現象ならば単なる記憶違いとみなされるものですが、同じ記憶違いが全く面識のない不特定多数の間で共有されている理由を合理的に説明するのが困難な為、一種の怪奇現象とみなされています。
マンデラエフェクトはどのように生まれたのか
提唱者はアメリカの超常現象研究家フィオナ・ブルーム。
同氏が2009年にサブカルチャーイベントのドラゴン・コンに講演者として参加した際に、イベントスタッフから聞いたマンデラ獄中死の記憶を持つ人々の体験談がきっかけだといわれています。
それらの記憶は全て事実と矛盾する架空のものでしたが、追悼式の様子や夫人の演説、その後南アフリカ各地で起こった暴動など具体的な内容を含むもので、ブルーム自身もかつて持っていて単なる勘違いだと思っていた記憶と細部に至るまで一致するものでした。
それゆえ、ブルームはこの現象を合理的には説明し得ない一種の超常現象と解釈しました。
そして、2010年に「The Mandela Effect」サイトを開設し、マンデラ獄中死以外にも同様の現象が起こり得る可能性、ならびにそれらの記憶がパラレルワールドの代替現実によるものであるという空想的仮説を示しました。
同サイトには同じような経験を持つ人たちからのコメントが多数寄せられ、マンデラ獄中死以外にも様々な事実と異なる記憶が大勢の人々によって共有されていることが判明しました。
ごまメモ
マンデラ効果が提唱される2009年以前から、日本ではネット上で、現実には存在しない事物に関する様々な記憶が不特定多数で共有される現象が都市伝説として語られていました。
マンデラエフェクト(マンデラ効果)の定義
ブルームによると、下記の3点を要件としています。
マンデラエフェクトの定義
- より厳密には記憶の元となった情報源が一切実在しないこと
- 関連する記憶の内容やエピソードの整合性からその記憶の確かさや信憑性が裏付けられていること
- 社会的・地理的に関わりのない不特定多数によって一貫してその記憶が共有されていること
なので一般には、個人的な記憶の不確かさによる虚偽記憶とは異なる概念とされています。
また、実在する誤報や風説などに由来する謬説(広く流布された俗信ないし迷信)や、限られた集団の中だけで信じられている共同幻想の類はマンデラエフェクトには含まれないものとされています。
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世界中にいっぱいあるマンデラエフェクトのまとめ
ネット上でマンデラエフェクトとして語られている主な記憶違いのまとめです。
あらゆるジャンルのマンデラエフェクトの実例を一気に紹介します!!
実際と異なるキャラクターや商品・商標
- ピカチュウのしっぽの先が実際と違い黒かった記憶
- おさるのジョージにしっぽがある記憶
- フォルクスワーゲンのロゴが実際と違いVとWが繋がっていた記憶
- ボルボのロゴの矢印が無かった記憶
- キットカット(Kit Kat)のロゴにハイフン(Kit-Kat)があった記憶
- コカコーラのロゴの「・」が無い記憶
- モノポリーのロゴマークのおじさんが眼鏡をかけている記憶
- 1970年代にファンタ・ゴールデンアップルが存在していた記憶
ファンタ幻のフレーバー
2002年と2006年に都市伝説に乗ずる形で発売された同名の限定商品とは異なります。
2000年前後の日本では、1970年代に「ゴールデンアップル」というフレーバーが存在したか否かという話題がインターネットを中心に巻き起こり、存在を肯定する側と否定する側に意見が分かれ論争となりました。
日本コカ・コーラ社は「過去に日本国内でそのような製品を販売したことはない。ゴールデングレープならあった」という公式見解を発表しました。しかし、当時の社員の「売った事がある」「知っている」という発言や、関係者の「あったはずだが、資料がないため、公式にあるとは言えない」という旨の発言も紹介されており、真相は謎のままです。 - C-3POはシリーズを通して全身金色で実際のように右脚だけ銀色ではなかった記憶
いつから全身金色??
実際には映画『スターウォーズ』エピソード1〜6を通してC-3POが全身金色だったことはなく、エピソード3以降は右脚だけ銀色の姿で登場していました。エピソード7になってから両脚とも金色に変更されましたが、当該記憶を持つ人はエピソード7が公開される2015年以前から全身が金色であったと主張しています。
- 007 ムーンレイカーのドリーが実際の映像にはない歯列矯正具を付けていた記憶
デジタル加工??
初期の映像では歯列矯正具はあったが、のちのリマスターの際にデジタル処理で除去されたものとする説もあります。
- ミッキーマウスがサスペンダーをしている記憶
無かった?消された??
ミッキーのサスペンダーについては、昔はしていたけど今はしていないと認識している人が多いのですが、実は過去においても公式でサスペンダーをしている記録は画像・映像共に一切ありません。絶対にあったと確信している人がディズニーに問い合わせたところ、「回答出来ない」との返答だったそうです。元々無かったのか、無かったことにされたのか・・・。
アニメ・映画の実在しない場面やセリフ
- 天空の城ラピュタに別バージョンのエンディングが存在していた記憶
視聴者の勘違い??
劇場公開当初のエンディングはDVDやテレビ放送版のものと異なり、シータの故郷を訪れる後日談が描かれてたという都市伝説の根拠となっている記憶で、制作元のスタジオジブリではそのようなエンディングの存在を否定しています。
小説版や同人誌などで描かれた後日談またはタイアップCMの映像などが記憶の元であるとする説や、また、テレビ放送で流された簡易版エンディング(本編の静止画、イメージボードのイラストなどにスタッフロールを乗せたもの)がその噂の元であるとする検証サイトもあります。 - ドラえもん 幻の回「タレント」
謎だらけの不気味エピソード
内容も作画も支離滅裂(のび太とドラえもんが地下世界に行く。そこで出会った案内人に導かれて地球の模型の前に立つと、その地球が真っ二つに割れて赤い液体が流れて終わり・・・)で意味不明にも関わらず、多数の目撃者がいて、1984年7月20日という具体的な放送日時も一致している不気味エピソードです。(公式が発表している実際の1984年7月20日分の放送サブタイトルは「のび太の童話旅行」「四次元ポケットのスペア」)有力な説に「複数の回が混在していたのではないか」というものがあります。
- ドラえもん 謎の回「行かなきゃ」
追悼エピソードだった??
深夜にオープニングも無くいきなり映像が始まり、のび太が一人で歩いている映像が10分程続き、その後やや振り向いてのび太が一言「行かなきゃ」と言います。そこで映像は終わり、エンディングも流れなかったという謎の回です。
見た人曰く、放送されたのは藤子F不二夫先生が死去した日(1996年の9月23日)だったそうです。なので藤子F不二夫先生の追悼の意をこめてテレビ局側が放送したのでは?という意見もありますが、実際訃報をマスコミが取り上げてニュースで放送したのは翌日である9月24日でした。また、のび太の声が藤子F不二雄先生自身のものだったという点も共通しています。 - 巨人の星のオープニングで星飛雄馬が整地ローラーまたは古タイヤを引いているという、実際にはないシーンの記憶
主題歌からの思い込み??
1970年代以降に流行した、主題歌の「思いこんだら」を「重いコンダラ」と聞き間違えたという空耳ジョークは、オープニングで星飛雄馬が俗に「コンダラ」と呼ばれる重い器具を引いていることを前提とするもので、ほとんどの人がそのシーンの存在を疑っていませんでしたが、実際のオープニングでは普通に走っているだけで何か重い物を引いていたというシーンはありませんでした。ただし、作品本編では一度だけ主題歌をバックに星飛雄馬がローラーを引いているシーンがあり、それが記憶の元であるとする説があります。
- タイタニックでジャックが自らローズの手を離したシーン
- 映画・白雪姫の「鏡よ、鏡、鏡さん」というセリフ
- レクター博士の「ハロー・クラリス」というセリフ
存命人物の訃報や追悼番組・有名人の生死
当時存命していた人物の訃報や追悼番組を見た記憶
- ネルソン・マンデラ
- ビリー・グラハム
- デヴィッド・ソウル
有名人の生死や死亡時期に関する誤った記憶
- モハメド・アリ
- 宮尾すすむ
- 志茂田景樹
- 小林亜星
- 常田富士男
漢字・幽霊文字
- 「外」の五画目が左に突き抜けている
- 「非」の四画目が右に突き抜けている
- 「火」の一画目が外向き
- 「身」の六画目が右に出ていない
- 「俱」の横線の数
- 「謎」「辻」の二点しんにょう
- 「勉」の右側が ”カ” ではなく ”ム”
- 「儲」の者に点
どこから来たのか?! 12種類の幽霊文字
他にも「幽霊文字」といわれていて、どこにも誰にも使われていない、由来も出所も不明な文字が存在します。
幽霊文字 一覧
「墸」「壥」「妛」「彁」「挧」「暃」「椦」「槞」「蟐」「袮」「閠」「駲」
ごまメモ
『鬼滅の刃』で有名になった竈門炭治郎の「竈」の字もマンデラエフェクトで現れたのではないかと言われています。
事件・地理
- 天安門事件の無名の反逆者が戦車の前から立ち去ることはなく轢き殺された記憶
- ケネディ暗殺事件のオープンカーが6人乗りではなく4人乗りだった記憶
- 大陸や島の位置が実際と違っていた記憶(ニュージーランド、オーストラリア、スリランカなど)
- アメリカの州の数が実際よりも多い51か52であった記憶
- 東京都大田区は昔も現在も大田区なのに、かつて一時期でも「太田区」であったという記憶
- 有名な心霊動画「中学生の少年がコマ送り再生でビデオ録画をして遊んでいた際、背景の窓ガラスににゅーっと顔が現れた動画」(顔にゅー動画)は実際は窓の右側から現れるものでしたが、左から現れるバージョンが存在したという記憶
まとめ
一応マンデラエフェクトは、この世界とは異なるパラレルワールドを無意識のうちに移動した結果、現実とは異なる記憶を大勢の人々が持つに至ったという説(パラレルワールド説)が主流となっているみたいです。
それ以外にも仮想現実の不具合によるものとする説や、タイムトラベラーの過去改変の影響によるものとする説が話題に上がっていて、学術的なものではなく都市伝説に近い扱いを受けているわけですが、実際異なる場所で不特定多数の人々が同じ記憶違いをするって不思議ですよねぇ・・・。
ホントの原因は未だ不明ですが、ごまはパラレルワールド説を密かに期待しています。
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