上原きみこの『ラブリーまりちゃん』です。
銀のトウシューズに続いてお気に入りのまりちゃんシリーズです。
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上原きみこ 銀のトウシューズ
上原きみこの『銀のトウシューズ』です。 小学生の頃、大好きで何度も読みまくった漫画です。 まりちゃんシリーズの内のひとつで、その中でも人気の高い作品なんですが、 ...
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ラブリーまりちゃん あらすじ(1巻から6巻まで)
ラブリーまりちゃん 登場人物
主人公・・・早乙女まり
双子の相手・・・山口りえ
ママ・・・早乙女まや
男の子・・・小野寺新
ラブリーまりちゃん1巻 あらすじ
まりちゃんはプリマを夢見る女の子です。
ある日まりちゃんは、コンクールで自分にそっくりな山口りえという少女に出会います。
その後、まりちゃんのママである早乙女まや主演の舞台の子役オーディションが開かれることになり、ママと踊ることが夢だったまりちゃんはオーディションに参加します。
そこにはりえちゃんも参加していて、二人とも合格しますが、合宿でまりちゃんはりえちゃんのとりまきから、ふたりを区別する為に髪の毛を切られそうになってしまいます。
ところが、とりまき達は間違えてりえちゃんの髪の毛を切ってしまいました。
髪を切られたりえちゃんを心配してやってきたりえちゃんのママから、まりちゃんとりえちゃんは実は双子の姉妹だという真実が告げられます。
双子と分かってますます仲が悪くなった二人でしたが、突然知らない人がママだと言われたまりちゃんの気持ちを理解したりえちゃんはまりちゃんを応援し、二人は仲直りします。
まりちゃんとりえちゃんは二人で白鳥の湖の主役を踊ることになりましたが、バレエが上手な安奈ちゃんに役を譲るよう迫られます。
安奈ちゃんはまりちゃんの衣装をズタズタにして舞台に出るのを邪魔しようとします。
ラブリーまりちゃん2巻 あらすじ
まわりの人達の協力を得て、まりちゃんとりえちゃんの白鳥の湖の舞台は成功しました。
事故で失明してしまった安奈ちゃんのお兄さんに怪我をさせてしまったと誤解したまりちゃんは、罪悪感から家出をしてしまいます。(本当はその怪我がきっかけで再び目が見えるようになりました)
その時に交通事故にあって記憶喪失になってしまいます。
仮の母親役をしていたとしこは、まりちゃんを本当の母親に返したくなくなり、まりちゃんと北海道へ引っ越してしまいます。
1人で東京へ戻ろうとしたまりちゃんは、妹の恵子の為にトウシューズを届けようとしているたかしと出会い、一緒に東京へ戻ります。
まりちゃんを追って来たとしこは、思い余ってまりちゃんと線路に飛び込もうとしますが、そのショックでまりちゃんは全てを思い出し、としこも本当の母親の元へとまりちゃんを送り出します。
たかしと恵子を見て、家族の大切さを知ったまりちゃんは、早乙女のママと一緒にパリへ行く決心をします。
2年後、RBS(東京ロイヤルバレエスクール)の入学試験を受けに行ったりえちゃんは帰国したまりちゃんと再会し、二人とも合格することが出来ました。
あこがれのRBSに入学したまりちゃんは、偶然幼い日の初恋の人「えんぴつくん」が昔の約束通りRBSにきていたことに気が付きますが、誰がえんぴつくんなのか分かりませんでした。
そのエピソードを知ったクラスメイトが、校内コンクールの場でえんぴつくんに呼びかけます。
ラブリーまりちゃん3巻 あらすじ
えんぴつくん探しの呼びかけには大勢の男の子が集まってしまい、結局誰だか分かりませんでした。
本当のえんぴつくんである新もその中にいましたが、新の態度にまりちゃんは怒って舞台を降りてしまいます。
新の兄である聡のペンケースにえんぴつ人形が入っていたことから、まりちゃんは聡がえんぴつくんだと誤解して二人は付き合いはじめます。
発表会の主役を決めるテストまりちゃんは合格し、新と主役を踊ることになりますが、それを妬んだ聡のパートナーである上級生の白石桂の罠により、まりちゃんと新は退学処分になってしまいます。
クラスメイト達の署名運動により二人の退学は解けましたが、新はアメリカへ行ってしまいました。
本当のえんぴつくんが新だと知ったまりちゃんは、新のいないRBSには戻ろうとしませんでしたが、足が悪くて自分は踊れない為いつもRBSのレッスンの見学をしていた鮎子の計らいにより、レッスンに復帰します。
再び聡と踊ろうとするも、本当に一緒に踊りたいのは新だと気付いたまりちゃんは、聡と別れて新に赤い糸で作った赤い実に付いたクリスマスカードを送ります。
鮎子の好きな人が新だとは知らずに鮎子を応援していたまりちゃんでしたが、昔の鮎子のパートナーで、足を怪我させた相手が新だと知り戸惑います。
そんな中、早乙女まや振付の新作バレエ「赤い糸の伝説」のオーディションを受けることになりました。
ラブリーまりちゃん4巻 あらすじ
赤い糸の伝説の最終テストに残ったまりちゃんは天才ダンサーの九重かおるとペアになりますが、かおるは最終テストを受けようとしませんでした。
1人でテストを受けようとしたまりちゃんでしたが、途中でかおるも参加し、かおるの才能にまりちゃんは驚きます。
しかし実はかおるは病気で医師からバレエを禁じられていて、このままバレエを続けていたら死んでしまう危険があったのです。
そのことを知らずにまりちゃんはかおるとペアを組んで、新と安達ひろみのペアとの決戦に挑もうとしますが、高熱により棄権することになってしまいました。
かおるは新とひろみの舞台を見て、必ず失敗すると断言します。
新はリフトのタイミングが悪くて肩を痛めていたのでした。
ラブリーまりちゃん5巻 あらすじ
リフトのタイミングを合わせる為に、ひろみの代わりにまりちゃんが月姫として舞台に上がり、無事にリフトは成功し、舞台は大評判でした。
これをきっかけにまりちゃんにWキャストの話が出てきますが、まりちゃんはかおるがパートナーでなければ出ないと断ります。
かおると踊る予定だった舞台を次々と新にとられて不信感を抱くまりちゃんでしたが、新はかおるの病気を知っているので、かおるを踊らせないようにわざと自分が踊っていたのでした。
そして、まりちゃんもかおるが不治の病に侵されていることを知ります。
まりちゃんは、かおるの入院中にかつてかおるのいた新世紀バレエ団で一角獣を踊り認められます。
そして、かおるのパートナー殺しの汚名を挽回するため、相手役であるジュリエットを志願します。
ラブリーまりちゃん6巻 あらすじ
練習中に発作で倒れてしまったかおるは、まりちゃんに告白して新か自分かどちらか選んでくれと言いました。
まりちゃんは気持ちが揺れたままロミオとジュリエットの舞台をむかえます。
かおるを失うことが怖くなったまりちゃんはかおるを選ぼうとしますが、かおるは最後まで踊りきった後、舞台の上で息を引き取り亡くなってしまいます。
失意にかられるまりちゃんと、かおるを舞台に送り出したことを後悔する新。
まりちゃんは立ち直って、かおるをモチーフにした「ダンサー」という踊りを完成させます。
コンクールでダンサーを踊り、1位を取りかけましたが、そのダンサーに盗作疑惑が浮上します。
なんとニューヨークでダンサーを踊っていたのは新でした。
二人の踊りは重ねて見るとパドドゥになっていたのです。
新とダンサーを踊る為に、まりちゃんはニューヨークへ向かいましたが、新は行方不明になっていました。
ラブリーまりちゃん 最終回(7巻)
かおるのパートナー殺しのウワサに腹を立てたまりちゃんは、ウワサを払拭する為に新と舞台に立とうとしますが、肝心の新が見つかりません。
かおるの姉の若葉はニューヨークにいて、まりちゃんがニューヨークに来ていることを知り、かおるのお墓参りにまりちゃんを誘いました。
弟を思う若葉は、まりちゃんをこのままかおるの花嫁としてお墓の近くの山小屋に閉じ込めてしまいます。
かおるの汚名を返上するためにニューヨークへ戻らなければならないと懇願したまりちゃんでしたが、若葉は聞く耳を持ちません。
その時、新がかおるのお墓へやってきます。
まりちゃんを助けに来たのかと思った若葉でしたが、たまたまかおるのお墓参りに来ただけだと分かりほっとします。
新は帰ろうとしましたが、直観でまりちゃんを見つけて助け出し、一緒に踊る為にニューヨークへ戻ります。
舞台の開演ギリギリに間に合った二人はロミオとジュリエットの舞台に立ちます。
舞台の途中で、まりちゃんをはかおるの面影と才能に惑わされて踊れなくなってしまいます。
かおるが亡くなった3幕を恐れるまりちゃんに新はキスをして、昔まりちゃんからもらったクリスマスカードの赤い糸を左手の小指に巻きます。
立ち直ったかと思われましたが、かおるのパートナーになったことにより姉が踊れなくなったことを恨んでいるジジの策略で、まりちゃんは睡眠薬を飲んでしまいます。
本来なら目覚めることのないはずでしたが、新とかおるの想いにより奇跡的に目覚めたまりちゃんは舞台を成功させ、見事に九重かおるのパートナー殺しという言葉を消し去りました。
そして新は正式にまりちゃんにプロポーズをして、二人は一緒にダンサーを踊ります・・・。
同時収録 エレナの赤い花
ラブリーまりちゃんの7巻の巻末には『エレナの赤い花』が収録されています。
この作品は『舞子の詩』でも劇中劇として描かれています。
ごまの感想
当時読んでいて一番ショックだったのは、九重かおるが死んじゃうところでしたね~。
「えっ、死んじゃうの?!」的な。
最後のアンコールのシーンも子供心に衝撃的でした。
改めて読み返してみると、相変わらずツッコミどころは多いんですが、読み始める止まらない引き込み力みたいなのは圧倒的でした。
今見ても面白かったです!!
ただ、りえちゃん、後半存在感薄過ぎじゃないですか・・・?